第1番札所 青岸渡寺

■この寺は、和歌山県那智勝浦町にある。通称は那智山寺といわれ、本尊は如意輪観世音菩薩であり、開基は裸形上人といわれる。
■日本一といわれる那智の大滝が、轟音とともに落下する水のしぶきが霧になって迫ってくる。吸い込まれ、心も身も洗われる。
■大滝から車道を進み、右手の方向にある450の石段を上ったところに本堂がある。
■併設して那智熊野神社もあり、一見してこちらが寺の本堂かと見間違う。この本堂は、単層入母屋造り柿葺(こけらぶき)で、九間四方の重厚な建物となっている。
■推古時代から6回立て替えられたという(?)。秀吉が、この本堂再建の際寄進したときの願文の刻まれた大鰐口も本堂に備えられている。
那智山へお参りして、最も美しい眺めは、なんといっても大滝を背景にした朱塗りの三重塔である。感激が倍増する。