第4番札所 施福寺

■第4番施福寺山号が槙尾山である。難所の一つである。急な坂道、いやでも歩かなければならない。少し上がると「これより八丁」の道標がある。右に谷川のせせらぎを聞きながら10分上がると、その上に山門がある。

■ここまではコンクリートの舗装。これからは地道である。町幅が狭く路面がゴロゴロしている。石段もある。山門より数分上がると右側に院がありほっとする。道の両端には屋敷跡と思われる石垣が苔むして残っている。最盛期には一山八百坊、三千余の僧をかかえる大寺であったが、いまは七院のみである。

■愛染堂から左へ側の148段の石段を上れば本堂につく。カラッと視野が開けたところに建てられた本堂は、簡素ながらどことなく荘厳であり、自然と手を合わせたくなる雰囲気を漂わせている。開創は欽明天皇の御字(539〜571)。

■御詠歌「みやまじや ひばらまつばら わけゆけば まきのをでらに こまぞいさめる」