第24番札所 中山寺

山号紫雲山

■本尊:十一面観音菩薩

■開基:聖徳太子

■開創年:推古天皇12年(604)

■住所:兵庫県宝塚市中山寺2−11−1

■御詠歌「のをもすぎ さとをもゆきて なかやまの てらへまいるは のちのよのため」

■通称:中山さん、中山観音

阪急宝塚線中山駅から、商店の津ならなる道を少し上ると、山門がある。この参道は、いつも参詣人で賑わっている。特に若い夫婦が、子供を抱いて参拝する姿が多く、華やいだ 雰囲気がある。当山は本邦随一の安産祈願のお寺で、安産の腹帯を「鐘の緒」という。

■五百羅漢、横穴式古墳(兵庫県史跡第一号)もこの一隅にある。本堂はさらに石段を上ったところにあるが、慶長8年(1603)、豊臣秀頼の再建になるものである。

平安時代のころから安産、子授けのお寺として広く信仰されてきた。これは、平安末期のころ、源行綱という人が後妻の継子をイジメをいさめるため、中山観音さまに夫婦でお参りしたところ鐘の緒が後妻の髪に巻き付いて、たちどころに改心させてしまったといいます。それを伝え聞いた女性たちが観音様の力が宿るこの「鐘の緒」をおなかにあてて安産を祈願するようになりました。これが安産の腹帯のはじまりという。

★★一口感想★★付近には西国33所観音巡礼の番外である花山院がある。そこはあの「宝塚」の駅もあり温泉街ともいうべき眺望であった。武庫川沿いにあったので、立ち寄りたい気持ちに傾いたが、次の霊場のことも考えて、辛うじて初期の行動を取ることができた。