番外 花山寺


★正式名は東光山花山院菩提寺である。その名のとおり、このお寺は、花山法王の崩御の地である。四十一歳であったという。この天皇は、藤原氏の政争に巻き込まれ、その地位を追われている。その後、西国三十三所観音霊場中興の祖と仰がれている。
★詠歌「ありまふじ、ふもとのきりは、うみににて、なみかときけば、おののまつかぜ」にあるように、このお寺は、街並みを離れながら丘陵をどんどんと高みに登っていく。有馬冨士、播州平野、瀬戸内海が望むところに建っている。

兵庫県三田市尼寺352