南堂・壺阪寺の旅の思い出

★ 今年の春の大型連休の計画中に奈良の薬師寺からの「お守り」と「写経」のことが話題となった。
★ その折、どうせなら初めての「出雲大社」へ参拝も計画に入れることとなった。
 さて、旅程である。「ローマは一日にしてならず」の諺のように山陰・島根までが遠いのである。
★ 四月二十五日(金)午前四時過ぎ自宅を出発する。名神高速、多賀SAで宿泊する。
★ 第二日目の四月二十六日(土)に零時三十分に出発。上記のような旅程で目的地である「出雲大社」には午前十時二十分に到着。
★ 折しも、六十年に一回執り行われる仮殿遷座祭及び大社御本殿特別拝観として一般公開されていた。天皇陛下も本殿には入室できないという本殿に参拝することができた。一生にこういう機会に恵まれることはないと思われ、本当にラッキーであった。
★ ここは浄瑠璃で演じられる「壺坂霊験記」で有名である。沢市お里夫婦が夫の目を治すため願を懸けた例の話である。
御詠歌では「いわをたて、水をたたえて、つぼさかの、にわのいさごも、じょうどとなるらん」と詠われている。
★ 近鉄奈良駅に午後は三時であったので、東向の「うどん亭」で昼食兼夕食をとった。晩酌セットが八百五十円、日本酒二合であった。
★ ホテルは初日のワシントンなので移って休憩し、今晩のお水取りに備えた。帰りが遅くなるから、ホテル下のガストで酎ハイ、若鶏鉄板、うどんで計千二百五十円也。十一時三十分、会場の二月堂に向かった。午前二時までじっと待つ。
 訪問地 ①南圓堂・壺阪寺    ②二月堂のお水取り
 ▼ 公園の 南圓堂で 鹿の鳴く
 ▼ 春雲を 抜きて聳える 寺の塔
 ▼ 寺園に 望む町並み 春気あり
 ▼ 春浅き 壺坂寺に 沢市夫婦
 ▼ 松明の 映えるお堂や お水取り
 ▼ 春の闇 咳もなし お水取り
 ▼ 暗がりに 動く講の人や 水の春