第27番札所 圓教寺
■本尊:六臂如意輪観音
■開基: 性空上人
■開創年:康保3年(966)
■御詠歌「はるばると のぼればしょしゃの やまおろし まつのひびきも みのりなるらん」
■ このお寺は、西国観音霊場中の西端である。東端は谷汲山(第33番 華厳寺)である。南は那智山、北は成相山といわれる。また、書写山は西の比叡山ともいわれ、弁慶が鬼若丸と呼ばれていた七歳から十年間、修行したお寺である。室町時代の「義経記」に記されており、弁慶の勉強机、弁慶の鏡井戸、学問所がいまに残されている。
■姫路城の北北西の山の上にあるこのお寺へのお参りは、ロープウエイが完成してからずいぶん楽になったという。当然自分たちも利用した。
■山頂駅から坂道を少し上がると仁王門があり、幽邃(ゆうすい)の気が漂う。石垣の上に壮大な舞台造りの摩尼殿があり、観音堂、如意輪堂ともいい、本尊の観音様が祀られている。
■中心的伽藍配置の三つの堂(食堂、大講堂、常行堂)はその先にある。前庭の白砂と周囲の大樹の素晴らしさには驚嘆させられる。
★★一口感想★★ロープウエイから眺める景色はすばらしかった。谷に広がるそば畑、白い花だろうか。じゅうたんのようにしかれている。「まつのひびき……」という紫式部の歌碑もあった。