第28番札所 成相寺

山号成相山

■本尊:聖観世音菩薩

■開基: 真応上人

■開創年:慶雲元年(704)

■住所:京都府宮津市成相寺339

■御詠歌「なみのおと まつのひびきも なりあいの かぜふきわたす あまのはしだて

■ このお寺は、京都府宮津市に位置し、若狭湾宮津湾)にのぞむところにある。西回り航路の港町、松平氏の城下町として栄えた。さらに、「丹後の宮津」市といえば、いわずとしれた「天橋立」が観光名所である。松島、宮島ともに日本三景に数えられている。

宮津湾を区切るように約3キロ、幅110mから狭いところで37mの砂嘴を通過。海と砂と松と空、これが「橋」の正体。しかし、自然の造形の美しさには目を見張る。

■リフトにのり、傘松公園までのぼり、バスで山門まで行く。参道の途中には「つかずの鐘」がある。梵鐘をつくる鋳湯の中に赤ん坊がおとしたが助けられず、そのまま鐘はつくられ、できあがった。その鐘の響きの中に、赤ん坊の悲鳴が混じって聞こえてくる。あまりの哀れさに、この鐘はつかないことにした。つかずの鐘の悲話の一節である。

■「成り合った」から「成り合い観音」と呼び、かけた願いが「成り合う」というので、広く信仰をあつめたという。橋立観音成相寺の寺名もこのことから由来しているという。

★★一口感想★★以前に「天の橋立」を観光したので、今回は成相寺への参拝だけに目的をしぼった。脇目もふらず、誘惑にも負けずに……。観光船などが発着する土産物を売る商店が多数軒を並べているが、無視した。