第30番札所 宝厳寺

山号:厳金山

■本尊:千手千眼観世音菩薩

■開基: 行基

■開創年:神亀元年(724) 

■住所:滋賀県東浅井郡びわ町字早崎1668

■御詠歌「つきもひも なみまにうかぶ ちくぶじま ふねにたからを つむここちして」

■33札所中、船の便にたよらなければならないのは、このお寺だけである。大津と彦根、長浜、木之本の飯浦、そして、湖西の今津の5港口である。大津からは2時間30分、彦根からは35分、長浜からは25分、飯浦からも25分、今津からは20分である。

■長浜から船に乗った。琵琶湖哀歌が連絡船(観光船)から流れてきた。……「遠くかすむは 彦根城 波に暮れゆく 竹生島 三井の晩鐘 音絶えて なみすすりなく 浜千鳥」……

■島の名称は、全島に竹が生い茂っているからとか、謡曲「竹に生きるる鶯」からとかの俗説がある。「二股の竹」が本筋であろう。

■本尊の大弁財天は、厳島江ノ島と並ぶ日本三弁財天の一つとしてよく知られている。竹生島と弁天さまの発祥は古く、建立時まで遡る。

竹生島は全島原生林で覆われた、周囲2キロの島であり、東南一カ所だけが船着き場である。船を下りると売店が数軒あり、すぐ石段になっている。一番上の弁財天の本堂までは、167段ある。観音堂は、右側にあり、唐門と渡り廊下は国宝だという。

★★一口感想★★朝9時の便に乗船した。波静かだと思ったが、中間までくると、意外と揺れた。カモメが餌をねだってついてくる。しょうがないヤツである。納経所で記帳してもらうと、お皿投げに挑戦したが、的中はしなかった。下りた売店でお茶と団子をいただく。値段は高いが仕方がないか。