永平寺

 前日、九月十六日の午前六時過ぎ自宅を出発したこの旅行は、国道七号線を秋田、本荘、象潟、山形(酒田、鶴岡、温海)、新潟(仙北町村上市)、北陸自動車道(中条インター〜福井北インター)を通過し、夕方福井市に到着した。新潟〜能代間が329㎞であるからその倍に600㎞を走行したことになるだろう。
 次の日の永平寺での「納骨」があるので、「身を浄める」ために身体を洗浄することが必要と判断し、ホテルに宿泊することにした。ホテル名は「ターミナルホテルフクイ」でチェックインすることができた。夕食は近くのホテル推薦の「松田屋」で晩酌セットを注文し、地酒を堪能した。
 十七日(土)〜晴れ。ホテルでの朝食七時。出発は七時五十分であった。本山:永平寺には八時三十分に到着した。意外と福井市からは近いとの認識を持った。
 さっそく受付所で納骨の手続きを済ませた。戒名、死亡年月日、享年など記入することが必要であった。一霊3万円であるという。父と母で二霊になるから六万円となった。法要は9時30時分から行うというので控え所で待つことにした。約十名の方々が同様に参列するとかで待機していた。
 時間となり、仏僧が十名、本院様一人という大勢の法事関係者であった。読経は厳かであり胸に共鳴する大音響となった。これまでに経験したことのない荘厳さを感じた。しかも一時間という時間をかけ、途中には納骨者の施主名、戒名などを朗々と詠じてくれた。焼香も奥の間の仏前でさせたもらうことができた。感じとして、本当に「まてに」(真丁寧に)やってもらったと思う。念願だった納骨を済ませることができ、有り難かった。
 無事務めを終えた永平寺を十一時に出発し、改めて琵琶湖一周の旅に向かうことにした。道の駅「河野」(福井)、「マキノ追坂峠」(滋賀)、「しんあさひ風車村」、「びわ湖大橋米プラザ」などで休憩した。
▼秋早朝 納骨安堵 永平寺
▼秋の暮 参拝客少なし 浮御堂
▼澄み渡る 琵琶湖の空に 秋の月
▼秋凪にバス釣り舟 湖(うみ)走る
▼朝市の 売り子の声 とばす秋
▼念願の 納骨果たす 晴れの秋
▼法堂に 読経の響き 秋法事
▼蝉時雨 法堂を包む 永平寺
永平寺 供養の読経 響く秋
▼本山の 人静かに 秋法事
▼本山の 秋法要の 弟子十人