米倉さん!お宅の前に造ったら…



 ◆◆米倉さん!お宅の前に造ったら◆◆


原子力規制委員会が発足した。新たに原発の安全規制を担うことになる。その事務局となる原子力規制庁も460人体制で発足した。だがこれがややこしい。
◆その人事は、経済産業省原子力安全・保安院内閣府原子力安全委員会からの異動だ。福島原発事故で批判を浴びた「原子力ムラ」のもたれ合いの構図がそのまま横すべりした形だ。
公正取引委員会と同じく法律によって独立性が担保されるという。さりながら、長年のムラの体質が看板を掛け替えたことでガラリと変わるものか、不信が拭えぬ向きもあろう。
◆委員長に就任した田中俊一氏も前原子力委員長代理の任にあった人だから、いわばムラの肝煎格だった。
◆野田政権の「2030年代原発0」も閣議決定が急に見送られた。米倉昌弘経団連会長らが野田首相に堂々と圧力をかけた。この国は政治主導ではなく、どこまでも経済主導らしい。
◆それなら、米倉さんのお宅の前に原発が立地されるとしたら、そのとき彼はどんなことを言うだろう。もっとも立地には、資源エネルギー庁の許可がいる。条件として「人口密度が低いこと」とあるので、「余計なお世話だ」とでも言い返すだろうか。

★このような方法(記述の仕方)を活用もして、世相については、ウオッチを怠らず、かつ、読みやすいようにしていきたいと思います。