潮来・佐原・房総 の旅の思い出

 十二月十五日以降、このたびの旅行は一ヶ月半ぶりである。今年の冬は昨年と、うって変わって積雪のない暖冬である。そのことにも誘われ今回の旅となったものである。
 この季節は何といっても冬でも暖かい千葉県方面である。二月九日(金)に朝六時半自宅を出発。福島の道の駅「ならは」を目指す。八郎潟でおにぎりの朝食。五城目ICから高速の秋田道に入る。東北道に入り国見SAで休憩。時間的に目的地への到着は早すぎる。急遽、茨城県の道の駅「いたこ」変更し進行する。
 「いたこ」には四時半頃到着。宿泊の時間には間があったから「鹿島神宮」を参拝する。帰ってから見た案内図に近場の「鹿島セントラル天然温泉美人の湯ゆの華」(茨城県神栖市)を発見。訪ねた。料金が千五百円、しかし食事処「笑楽」で遅くまでくつろぐ事が出来ることが魅力。利用した。成分がメタケイ酸とかで肌がすべすべした。夕食妻の運転で「いたこ」に戻り就寝。
 次の日の朝早く千葉県の佐原市へ。江戸時代日本地図を作製した伊能忠敬の旧宅があるところ。利根川沿いの酒、醤油を古くから生産。水運の用地で現在は水郷観光などの拠点となっている。小野川にかかる橋はTV撮影現場ともなった。ボラの大群、サギ、川鵜などにびっくり。
 次に、成田山新勝寺へ。二十mもある賽銭箱には目を丸くする。真言宗智山派大本山、九百四十年寛朝が神護寺護摩堂の本尊不堂明王を奉じて平将門の誅伐を祈り、平定後堂宇を建て、元禄時代に現在地に移建したという。お土産を買う。
 次に「南総」の千倉地区付近のスイセン等花畑を見学に向かう。今夜の宿泊地は道の駅の「とみさと」に決定したことにもよる。行程中はぽかぽかの陽気となり、九十九里浜の至る所でサーハーが波乗りを楽しんでいた。本当にうらやましい限りである。
ホテル三日月の「さざなみ亭」のバイキングを堪能した。その後、鯛ノ浦海岸、仁右衛門島などの聞き覚えのある地名をどんどん通過していった。かなりの距離を運転したので休憩のため、道の駅「マリーローズの里」に立ち寄った。アイスは梅の味がした。「とみさと」到着は午後六時頃。食事もギリギリ。温泉地があるというので訪ねたが廃業。食事洋食屋さんも終了。向いの健康いきいき館も入湯時間が終わっていた。お湯がある案内など一切なく、京都「亀岡」の道の駅と同じような対応であり、不満であった。近くのコンビニでおにぎり等購入し、外のベンチで食事した。滋賀ナンバーの一人旅の「おっさん」がアイドリングを注意していた。
 次の十一日(日)は、銚子市犬吠埼灯台と地球が丸く見える丘を見学した。感激する。島武寿司店の待ち時間が分からず時間のロスを招いたが、「ならは」に六時半頃到着。入浴と食事。
 十二日(月)は、帰路の旅路。自宅へ午後四時頃に到着する。全走行距離が一千八百kmとなっていた。疲れも残った。